2013年7月31日水曜日

[Day 90] Before Today


動きがないと更新も滞る。


始まらない二期工事などストレスが溜まり続ける。発注する業者を変えることも考えた。

ただ、それだとまた新しい業者さんと現場で見積もりの取り直しなければならない。工期や金額の調整など0からのやり直しになり、結果的に事が早く進むとは限らない。

「待ち」の展開の中、一つの出会いがモチベーションを大きく上げてくれた。店舗になる部分を初めて店舗デザイナーさんと打ち合わせをしたからだ。


最初は自分のお店の事は自分が一番分かっている、と金銭面からくるプレッシャーを多少混ぜた変な自信があった。ただ、例えば壁をペイントで白く塗り続けた際、ボコボコとしたコンクリート面をこれを「味」と呼べるのか、それともその場しのぎの不格好な物と捉えるか、その判断が自分では下せなかった。天井にしろ露出の配管にしろ、自分はもう愛着を持って接しているが、第三者のお客さんを迎えた時、これはどういう判断をされるのか、そこにプロの目がなく進んでいいのか大きく悩んだ。


建物の持つポテンシャルは高い。誰に聞いても、面白い物件だと答えてくれる。ただ、その素材に少し手を加えて簡単な提供で良いのか。


インスタントな出来にしたくない。長く人の居心地をよくする少しの気が利いたデザインがどうしても欲しくなってしまった。



"アトリエセツナ"さんとの出会いは正しく今まで自分が出会ってきた人との縁の積み重ねが生んだ結果だと思う。初めてお会いした日、直感が確信に変わった。「この人なら絶対良いものを作ってくれる」っと。



ここからはアイディアと感性の擦り合わせが始まる。



引き続きよろしくお願いします。













2013年7月11日木曜日

[Day 67] Knock On Wood


30度、いや35度を連日超えるようになってしまった。部屋の中でいるだけでも汗が止まらない。

週末35度を超える中、4階アトリエの板張りが行われた。
入居者の縁で、板張りは"ナリワイ"さんによるワークショップ形式で開催され、15名を超える参加者によって板が張られた。






ワークショップ開催を前に一つ大きな問題に気づく。


電気がない。


電気がないために丸ノコやインパクト・ドライバーなど動かす事ができない。

急遽、友人が発電機を手配してくれるも、スライド丸ノコがその発電ワット数で動くか開催日になってみないと分からない。
バックアップ電源の確保を考えて、隣のホルモン焼き屋に電気を借りる交渉をしてみることに。

お礼と言っては何だけど、
ワークショップの打ち上げをホルモン焼き屋ですることを約束し、電源は確保できた。



四階は解体作業の際に床の基礎となる根太をそのまま残してもらったため、
根太を新たに組む手間は省かれる。まず板材を張り付けるため、4階に板材を上げようとするも狭い階段で板がなかなか上げられない。長い板材をカットして運ぶのは勿体ないので、これまた、苦肉の策で、各階の窓から人が乗り出して板を上の階に上げていく。


一階から二階へ、二階から三階へと、上下のバケツリレー。










安全を最優先に、この時ばかりは凹凸のない建物の形で良かったと思った。


板の表情が一枚一枚違うため、どの並びを良いかを考え設置面に合わせて切り揃えられる。
契約後、最大の人数が一部屋で黙々と汗を拭いながら板を張っていく。

昼休みに風を求めて、皆がモッコクの木の下でご飯を食べている風景。通りすがりの人、全員が面白い表情をして去っていった。






夕立と呼ぶには余りに暴力的な雨が去ると、ついに物件に土足では入れない空間が生まれた。
板が張られた事で、壁面の見え方も変わったように思える。フェイクの床板では決して出ない表情がそこにはあった。

世界で一つのアトリエがもう少しで生まれようとしている。


約束通りに打ち上げはお隣さんで。

肉が焼ける匂いがよく物件にも漂ってくるも、この日は食べる事が出来た。







ごちそうさまでした。









2013年7月3日水曜日

[Day 60] On Your Own?


週末、友人の結婚式に参加するため少し旅をしたきた。同じ景色の中で試行錯誤を繰り返していたため、違う景色を見れるとやはり良い気分転換になる。


現地のホームセンターで何か役に立つものを見つけようとしたり、買い付けに似た感覚で楽しかった。こういう楽しみがあることを少し忘れていた。







毎週のように呼びかけをして、たくさんの友人にペイントを手伝ってもらっていた期間は少しお休み。本来なら二期工事真っ最中なはずが、来年の消費税を値上がりを前にして建築業界はプチバブル状態。職人の確保が以前より難しく工期がズレていく。そして、見積もりも値下げが思ったよりされなく頭を抱える日々。

見積もりを出してもらい、コストカット出来る所を探して、もう一度見積もりを出し直してもらう。一向に前に進んだ気がしない嫌な期間。でも、動く金額が大きいため大切な期間と理解しつつも停滞感が拭えない。








そんな停滞している中でも、次の次のステップを考えて今の内に動かないといけない。必要資格のための講習会を受けに行ったり、一つずつ課題をクリアしていく。



狭い空間と思ったが、少し自分の手に余り始めてきた。

月末には新たな楽しみな出会いがあるため、その時まで前を向いて乗り切るしかない。