2014年4月22日火曜日

[Day 357] The Revolution Will Not Be Televised



やろうと思ったら、もう少し早くオープン出来たかもしれない。
ただ、物事にストーリーを付加させたくて、オープン日にその日に選んだ。


5月1日
三角ビルと契約して、丁度365日。


はじめまして。
東池袋に"Kakululu"が出来ます。


→ http://kakululu.com







ということで、このブログも今回が最終更新。なかなか文章を残す作業も面白かったです。また機会があればお店を通してのブログもやるかも…しれません。飽きっぽい自分なので、もしかしたらまた何かを"再生"させるブログかも。理想はまたこのメンバーで新しい悪巧みが出来ればと思います。

では、皆様のご来店をお待ちしております。
最後はとある日の屋上の写真で…。








Saravah!!









2014年4月6日日曜日

[ Day 341] Life Goes On



結局、このブログの読者がいたなら申し訳ないとしか言えないことになってしまった。

リノベーションの日々はとても大変ながら楽しい日々でした。意味もなく、たいてい毎日現場に顔を出していましたが、やはり少しずつ愛する場所が変わっていくのは眺めていて楽しかった。今思い返すと自分が手を汚して出来た範囲はそう多くありませんでした。

最初の段階では、自分のやれる範囲でお店を作ろう、素敵な建物にしようと思っていましたが、その判断が途中からつかなくなり、結局、デザイナーなど本職な方々に頼む事にしました。

ただ、自分の中でこの判断は間違いなく正解だったと今は思います。そして、この手掛けてくれた人たちと友達(イメージとしては戦友)になれたことは嬉しく思います。巷のリノベーションに対抗して、自分の中では捻くれた良い名前を付けたブログですが、やはり、結論としてはDIYからかけ離れたプロフェッシャルに頼った現場になりました。

そして、中核となるカフェ部分を日々、このブログで発信できると思っていましたが、余りにも現場がストイックに動き、単なるブログを通して発信するのが勿体なくなってしまったのが本音です。自分の理想の素晴らしい店になったと思います。

最初から舞台を舞台裏から紹介する人がいないように、一つ一つがお客さんとして皆様を受け入れた時に楽しんで貰えれば幸いです。その時に、髭面のマスターぶっている人に一言声をかけてください。多分、面倒になったなと思うぐらい長く、この建物にかけた思いを話すと思います。

次の更新でこのブログは最後になると思いますが、これまでの読者に感謝を。
次はお店で会えれば。





Kakululu 高橋





店舗設計/家具 アトリエセツナ 渡辺さん
金物制作 Oilstone Garage 菅野さん
ロゴ/ツール 株式会社 Farve 永易さん
施行 Cocona 佐藤さん


全て書ききれませんが、三角ビルに関わってくれた人、ありがとう。











2014年2月4日火曜日

[Day 280] Photo Album 5



テラス側エントランスの板張り、色幅がある中ベストな並びを選定中

既存の壁を生かしながら窓枠を埋め込む。
アルミサッシの質感を消すのが課題。

カウンターとキッチンの基礎。
ガス、水道管などを根太に組み込む。
閉じてから修正が利かないため大きなポイント。
断熱材が組み込まれると体感でも室温が変わるのが分かる。





コンロだけでも180kgあるそうで、4人でも相当大変そうです。
厨房器具が入ると形になる。
急に店らしくなった。
下がり壁に配線を隠す。
リノベーション物件なのに線を見せないのが一つの共通ルールに。



カウンターに当たるダウンライトの穴。
この世には見知らぬ工具が一杯ある。

線を隠すルールは電気屋さんには不評なのかも。


「ケバブ屋をやるならこのまま空いた状態の方が良いね」と笑い合う。


ケバブ屋はもう出来ない。FIX窓。
汚れた窓では見れなかった景色と明るさが。

あと、もう少し。






Hello.My Name is Kakululu











2014年1月6日月曜日

[Day 251] 日々のあわ


三期工事も年末年始はお休み。完成することで、切られるスタートへの不安。そして一丸となったプロジェクトチームが解散する寂しさ、新しい日々、全てへのカウントダウンが始まる段階まで来ている。




あえて、このブログでも内容は焦点をぼかしたまま紹介をしてきた。そう、この三期工事は三角ビルの中核になり、自分の夢であったカフェの内外装工事を進めている。

二期までの段階ですら、かなりの人数が物件に関わってくれたが、この三期工事はその人数を軽く上回る。終わったとされるライフラインの整備も、またキッチンの設営のために、ガス屋、水道屋、厨房器具屋などが加わり、またも配管をして帰っていく。




その他に、電話工事やお店のロゴ、ショップカード、WEBサイトの打ち合わせ、食材と食器の選定、レシピ、人材の確保と発掘、などなど毎日慌ただしく過ごしている。




店のロゴと自分の名前が入った名刺を、友人のデザイナーが渡してくれた時の感動は多分忘れないだろうな。気持ちを引き締め直す出来事でした。

マジックの種明かしのように、皆様をお客様としてお迎えをする前段階で、お店の全てを紹介することは出来ないのですが、時間があればまた焦点をぼかしてこのブログでお伝えしたいと思ってます。


改めて今年もよろしくお願いします。




2013年11月27日水曜日

[Day 211] With A Little Help From My Friends


屋上の防水加工、塗料自体は夏前には取り寄せていた。暑い夏に塗りをやるのは過酷と、何かしら言い訳をつけて伸ばし伸ばしに。丁度、本格的に三期工事の職人さんが入る前のブランクを生かして、思い腰をあげて塗りをする事に決めた。

当日、またもや多くの友人が駆けつけてくれた。皆、久々の三角ビル。変化に驚いて喜んでくれた。電気がつく、トイレがある、水が出ると感動してくれるポイントが普通とズレている気がするけど、それだけサバイバルな状況が長かったんだと思う。





雨が降り苔が生え、それが日差しに当たりカラカラに乾涸びた物が立ち上がりに幾つかあったため、ワイヤーブラシで擦って剝がす。この時点で天候がイマイチ良くなく、今にも雨が降り出しそうだった。下地材のシーラーを塗り乾かす意味を含めて、お昼休みを取っている間に小雨模様になっていた。







結局、雨が本降りになってしまったためこの日で屋上の防水は終わらず。最後の方は雨に塗れながら、塗りやすくなった防水塗料を一度塗りだけまで強引にやりきった。

その後、打ち上げでは、サプライズ的に自分の誕生日を祝って頂いた。自分の場で誕生日を迎えられるのは嬉しい。未完成なのは抱負として非常に語りやすい。来年こそ完成された形で、っと友人達と呑む。






翌日、筋肉痛の中、屋上に上がってみると想像以上に塗料が雨で流されていて、まだらになっていた。その後、天候にも恵まれ、二日かけて塗りを続けて完成させる。気がつけば、陽がとても短くなっていた。屋上にいると高層ビルに日光が遮られ、陽の短さをより実感する。







いつもありがとう。段々、塗りのエキスパート集団になってきた。
また良ければ、お手伝いをお願いします。
多分、また塗りのお願いになると思うんだけど…










2013年11月19日火曜日

[Day 203] The Third Man


上層階に入居する人に関わる為、二期工事の終わりがけに階段加工だけはクロスフェードするように先に始まっていた。この期間は二期と三期の職人さんが昼夜で入れ替わる二部制。




リノベーション以前に三角ビルの階段に敷かれていた赤いカーペット。この階段が凄く場末の飲み屋感を出していて、スケルトン解体にする際に真っ先に剝がしてもらった。しかし、微妙にカーペットの残りカスと接着剤の跡がこびり付いて残ってしまっていた。結局、上層階はカーペットの残りかすを削り落とし塗りを、一階から二階までは上から板張りする事に。




丁寧にスクレーパーで赤いカスを取る作業。この削り落としだけでも大変なのに、さらに大変だったのは板張り。気軽に「板張りでいきましょう!」となったはいいけど、三角ビルの小さく狭い螺旋階段、段により高さと幅が違い、一段として同じ作りがなく職人さん泣かせな階段。






笑いながら職人さんは「舐めてました」と言いながら、きっちり納期を間に合わせる。最後はチョコレート色の保護塗料塗り完成。丁寧な仕事、ありがとうございます。








三期工事、改めてよろしくお願いします。